志望動機を書けと言われてもそんなものは「あるわけがない」
よく考えると、企業の方から志望動機を聞くのってちょっと変ですよね。
「ねえねえ、私のどこが好きで告白してきたの?」
「私が一番だよね!?他の子と比べてどこがいいと思う?」
って聞いているようなものですよね(笑)
そんなことを聞かれても、本当のところは
「気になったから告白してみた」
「現状一番近くにいたから一番かな」
みたいな本音が聞こえてきそうです(笑)
それをそのまま言うと怒られてしまうので、それらしい答えを準備しておく必要があります。
企業が志望動機を聞いてくる理由。
選考をスムーズに通過するため、企業が欲しい答えを準備しておきましょう。
そのためには企業が志望動機を聞いてくる理由を理解しておきましょう。
- 入社したい気持ちが強かったら内定を出しても蹴られにくいかも。
- 入社したい気持ちが強かったら入ってすぐやめることがないかも。
- 同じくらいの候補者がいたら、気持ちが強い方を選びたい。
つまり、来る気がない人に内定はできるだけ出したくないし、
やめる可能性が高い人間を入社させると辞めた時に、お金も手間も無駄になるので避けたいのです。
貴社にどうしても入社したい!入ったからには辞めない!の姿勢が大事。
志望する企業全てが第一志望!なんてことは不可能です。
ですが、受ける以上は
- 貴社にどうしても入社したい!
- 入ったからには簡単には辞めない!
という意思表示が必要です。
実際に、内定が出た後にいろいろな言い訳で辞退されることが多いのも事実です。
- 親が体調を崩して、入社を延期することにした。
- 現職を辞めることが出来ず、一度白紙にしたい。
- 家族の反対にあっており、押し通せない。
第一志望です!どうしても入りたいです!といっていた候補者が上記のような断りを入れてきたという話は私もよく聞く話です。
これが正しいとは言いませんが、選考時には開き直って入社したい姿勢を見せる事も必要です。
志望理由は企業の性格に合わせる。自分を出していくのは徐々に。
面接をいろいろ受けていくと分かりますが、企業はいろんな性格をしています。
会社の特徴 | A社 創業○○年の老舗製造メーカー | B社 スタートアップのITベンチャー |
求める人材 | 和を乱さず確実に一定の仕事をする社員 | 指示がなくても新しいことに挑戦する勢いのある社員 |
職務経歴書のアピール要素 | 継続性・調和性・正確性 | 実行力・スピード感・創造性 |
老舗のA社の場合 確実に働いてくれる安定感ある社員が欲しい。
A社の場合、これらの要素を持っていると考えられます。
- 会社の長い歴史に自信・思い入れがあり、それを守りたい。
- ノウハウは確率されている。勤続の長い社員たちのやり方が優先。
- 信用第一。ミスのない確実な仕事で評価を受けてきた。
このような企業の場合、採用したい人物像は以下のようになります。
- 会社の歴史に理解を示して、敬意を払ってくれる人
- 会社にとめ込め、調和できる穏やかな人
- どんぶり勘定ではなく、丁寧な仕事ができる人
これらから、志望動機の例文は以下のようになります。
会社の歴史や実績に理解しを示し、前職の似た経験を活かせることをアピールした例文です。
「自分がなんとかするんだ!」というよりも、「貴社に役に立ちます!」という姿勢をアピールしましょう。
スタートアップのB社の場合 既に基礎能力があり、自発的に動ける社員が欲しい。
B社の場合、これらの要素を持っていると考えられます。
- 社内のシステムは確立されていない。走りながら作っていくスタイル。
- 社員たちはまだ若く、経験も知識もない。
- 安定的な仕事はなく、今はとにかく攻めの姿勢で仕事を作る時期。
このような企業の場合、採用したい人物像は以下のようになります。
- トップダウンに従って、スピード感をもって仕事をこなせる人。
- ある程度社会人経験があり、実績もノウハウもある人。
- 指示やルールがなくても、ある程度自立して成果を出せる人。
これらから、志望動機の例文は以下のようになります。
会社のビジョンが明確にある場合が多いので、そこに理解を示して歩み寄ります。
既に実績があること(成果面・マネジメント面など)などを示すのがベストです。
「この人ならうちを理解して、結果を出せそうだ」という期待感を持たせられるよう意識しましょう。
志望動機は企業研究が大事。但し、情報は得やすい時代は追い風。
志望動機は企業研究を元に書いていくことをご説明してきました。
現代では、HPや転職エージェント、口コミサイトなどからたくさんの情報を得ることが出来ます。
企業の性格を掴むこと自体はそれ程難しいことではないので、忙しくても怠らないよう頑張っていきましょう!
※職務経歴書ロードマップをご覧の方は志望動機を決めた上で、
転職職務経歴書の書き方講の講座に進んで、内容の記入を進めていきましょう!